« 中村藤吉と厚揚げ煮焼き弁当 | トップページ | 週刊 BENTO »

2010年10月13日 (水)

月刊オムライス ~2010年10月号~

おこしやす!

シリーズ、月刊オムライス。今月号は私たちが『毎月11日はオムライスの日』と家訓に決めて彼此4年半。関西界隈のオムライスをあれこれ食べて参りましたが、今月のオムライスは、その中でも群を抜いてお気に入りの一品をご紹介致します。

京都世界遺産の清水寺のふもと、下河原町の小路にカウンター10席ほどの小さな洋食屋を構える『グリル富士屋』。

老いた夫婦二人三脚で営む小さな小さな洋食屋。

ドアを開けると、カウンターの中から女将さんが「おこしやす!」と出迎えてくれる。これが本家本元の「おこしやす」。

カウンター10席の小さな店内、長年使い古した厨房、調理器具。真っ黒に焦げたスピーカーからラジオが流れる。200%とんねるずの汚シュランに出演出来る条件が揃っている。

そして無口な夫婦。坦々とフライパンをあおって調理するご主人を、そっと女将さんがサポートする。長年連れ添った夫婦に会話はない。あうんの呼吸、味一つでおもてなし。

先日も。

ご主人はかなりのメタボ。かなり細々と営んでいるお店なので、私たちは毎回行くたびに「ご主人が高血圧でお店休みだったらどうしよー。」と余計な心配をして訪れる。その姿は、厨房に立つカーネルサンダー。眼鏡、白髪、メタボ。

P1080886 やはり、うまいもの大好きなんだろーね。見てて安心する癒し系後ろ姿。おそらくカウンター席には座れません。

カウンターからオムライスを二つ注文。すると女将さんが「オムラ2」と、ご主人に伝える。

丸焦げの小さなフライパンにラードを敷き、玉ねぎと牛ミンチを入れて軽々と煽る。小さなしゃもじで坦々とケチャップライスを作り、別の丸焦げのフライパンを用意。女将さんが缶詰の空き缶に割り入れたおいた卵をシャカシャカシャカーとかき混ぜてフライパンに流しいれる。

ぐるっとかき混ぜたところにケチャップライスを入れ、ポン!と軽々ひっくり返して、「はい、お待ちー」と女将さんの手で差し出されたオムライス。

P1080893グリル富士屋のオムライス。

ソースなし。卵と米。究極のシンプルオムライス。手を合わせ、思わず深々と「いただきます」と呟く。これを食べ始めると、私たちの会話は止まります。ただ黙々と、モグモグと、スプーンが進む。

外はしっかり、中はふんわり半熟の卵。中のケチャップライスはほんのり酸味が効いたご飯に玉ねぎの甘みと、牛ミンチの旨味が詰まっている。ソースが無くとも決してご飯の味が濃いワケではなく、余分な手は加えず素材の食感と味が豊かに包まれている。

素朴、シンプル、斬新。

最後の一口、最後の一粒までゆっくりと、大切に頂きたくなる一品。

目を閉じて、ごちそうさま。

P1080896 開いとるがな。

寒い冬は、厨房の石油ストーブでコトコト煮込まれたデミグラスソースを使った、ハンバーグステーキがオススメです。

絶品シンプルオムライス、ぜひご賞味下さい。

P1080891 Shop data:グリル富士屋

住所:京都府京都市東山区下河原通八坂鳥居前下ル下河原町478map

TEL:075-561-1296

営業時間:12:00~21:00 

定休日:水曜日

|

« 中村藤吉と厚揚げ煮焼き弁当 | トップページ | 週刊 BENTO »

今月のオムライス」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 中村藤吉と厚揚げ煮焼き弁当 | トップページ | 週刊 BENTO »